日暮れの街

塾長の同級生

角の交差店にあるパン屋はつぶれそのとなりにある文房具店の店主は数年前に首吊り自殺をしてしまった。
うちの塾の塾長の同級生だったらしい。

奥さんが気丈に今も店も続けおられるようだ。
それにしてもそこの店の中はいついっても雑然としている。
どこに何が置いてあるのかわからない状態。
整理整頓がまったくされていない。
夫に聞くと昔っからそういう店だったらしい。
不思議な店なのだ。

その角の交差点を右に曲がって下ってしばらくゆくと農協がある。
農協の向かいには、すっごくさびれた感じのパチンコ屋さんがある。
場末のキャバレーのような雰囲気のボロボロの建物だ。
その名も「パチンコ平和」。

農協で手続きをしてもらうのを待っている間にぼんやり
仲間由起恵さんのポスターを眺めていた。

以前はそこに原田知世ちゃんのポスターがはってあったのにイメージキャラクター変わってしまったんだね。さみしい限りである。
知世ファンとしては。

でもそのポスターの仲間由起恵さんとっても美しかった。

世の中にはこんなに美しい人がいるのだなあ。
なんてうっとり眺めていた。へん?

そのうち名前を呼ばれて手数料を払って、近くのスーパーで義母にたのまれていたネコのエサと、私の昼のおかずとびんせんと封筒を買って家に向かった。

歩きながら三首ほど歌ができた。
歌ができたのは、久しぶりだった。